!!!ジョン・アーリ著(吉原直樹監訳)『社会を越える社会学―移動・環境・シチズンシップ』 {{img urry2006.jpg,"align='right' border='1px' width='150px'"}}2006年5月刊、法政大学出版局。 モノ、コト、ヒト、イメージが「社会を越える」ことによって社会学はいかなる方向に向かうのか─。市民社会論と時間・空間論を両輪に、従来の社会学においてブラックボックスとなっていた「移動」概念に焦点を当てることで、社会学の再構築をはかる。 そして、レジャーや仕事のための旅行から、情報や廃棄物の移動、都市テロや伝染病まで、21世紀の身体上、想像上、バーチャル上の移動と越境を論じ、ポスト国民国家における脱中心的な市民社会を予見する。   !!目次 日本語版序文 (吉原直樹訳) 1 章 社 会 (和泉浩訳)       はじめに / 「社会などというものは存在しない」 / 社会学のさらなる新しい方法的規準   2 章 メタファー (菱山宏輔訳)       はじめに / 移動性のメタファー / グローバルなもののメタファー       球体と圏域 / 結び   3 章 旅 行 (高橋雅也訳)       (バーチャルな旅行ほか)   4 章 感 覚 (武田篤志訳)       (視覚性ほか)   5 章 時 間 (伊藤嘉高訳)       (自然の時間と社会の時間ほか)   6 章 居 住 (伊藤嘉高訳)       (居住とコミュニティほか)   7 章 シチズンシップ (三島崇訳)       (シチズンシップと環境ほか)   8 章 社会学 (末良哲訳)       (移動する市民社会ほか) 訳者解説 !!訳注・訳語対照ほか [ジョン・アーリ『社会を越える社会学』訳注・訳語対照|http://www.sal.tohoku.ac.jp/~ito/urry2006.html] !!書評 *北田暁大氏(東京大学大学院情報学環助教授), 2006, 「『移動』に焦点を当てて理論を構築」『朝日新聞』7月9日号. *山本哲士氏(信州大学教授), 2006, 「『論理の旅』=『移動の書』」『週刊読書人』9月8日号. *堀田泉氏(近畿大学教授), 2006, 「『社会は越えられた』のか?」『ヘスティアとクリオ』4:125-30. *堤研二氏(大阪大学教授), 2006, 『社会学研究』81.(近刊)