!!!菅野仁著 『ジンメル―つながりの哲学』(日本放送出版協会 ) {{img tsunagari.jpg,"align='right' border='1px' width='150px'"}}2003年4月30日刊、NHKブックス。 社会になんとなく疎外感を抱くことはないか。 自分の居場所などないと思えたり、自由に生きることを阻む檻のように感じたり……しかし、社会はあらかじめ存在するのではなく、人と人の日々のコミュニケーション=相互作用の集積から生まれるもの、そう考えれば、おのずと社会との関係の結び方が見えてくる。 そして、「私から社会へ」を考えることは“ほんとうの自分”を振り返ることにつながる。 個と社会の問題にこだわり、よりよく生きる道を模索したジンメル思想を現在を読み解くツールとして捉え直す、気鋭の社会学者によるスリリングな試み。   !!目次 序 章  私の社会学体験―ジンメルとの出会い  第 1 章 「ジンメル」とはだれか?―相互作用論的社会観の特徴  第 2 章 社会をどこから見るか  第 3 章 社会学は何を問題としてきたのか?  第 4 章 社会の成り立ちと「ほんとうの私」との関係  第 5 章 「秘密」とは、コミュニケーションを拒否した態度か?―他者との「距離」をどうとるのか  第 6 章 「闘争」がダイナミックな人間関係を作る  第 7 章 貨幣の“現象学”― “私から社会へ”つながるメディアとして  第 8 章 ハイ・モダニティとしての現代―人間関係の相互性を時代とともに考える  終 章  “私から社会へ”のルート探し―“根性なしの社会学”からの出発