学会賞

印度学宗教学会賞規程(平成10年6月13日)

印度学宗教学会は、学術研究の奨励を目的として「印度学宗教学会賞」を設ける。

  1. 受賞者の資格は、原則として授賞年の三月三十一日現在満四十歳以下の会員とする。
  2. 授賞の対象となる業績は、最近三年間に刊行された著書および学術雑誌の研究論文に限る。
  3. 受賞者の決定は、評議員によって推薦された候補者を、常任理事会が委嘱する選考委員会において審査し、理事会がこれを決定するものとする。
  4. 選考委員会は三ないし五名をもって構成し、委員長を互選によって選出する。委員長は審査の結果を理事会に報告する。

印度学宗教学会賞受賞者一覧(1999年~2024年)

2024年

陳 宣聿 『「水子供養」の日台比較研究―死者救済儀礼の創造と再構築』(晃洋書房 2023年2月)

2023年

問芝 志保 『先祖祭祀と墓制の近代――創られた国民的習俗』(春風社 2020年10月)

2021年

福田 雄 『われわれが災禍を悼むとき――慰霊祭・追悼式の社会学』(慶応義塾大学出版会 2020年3月)
澤井 真 『イスラームのアダム――人間をめぐるイスラーム神秘主義の源流』(慶應義塾大学出版会 2020年12月)

2020年

尾園 絢一 『パーニニが言及するヴェーダ語形の研究−−重複語幹動詞を中心に−−』(東北大学出版会 2018年2月)

2019年

大道晴香 『「イタコ」の誕生――マスメディアと宗教文化』(弘文堂)

2018年

茂木謙之介 『表象としての皇族――メディアにみる地域社会の皇室像』(吉川弘文館)

2016年

滝澤克彦 『越境する宗教――モンゴルの福音派(東北アジア研究専書)』(新泉社)

2013年

井田克征 『ヒンドゥータントリズムにおける儀礼と解釈――シュリーヴィディヤー派の日常供養』(昭和堂)
オリオン・クラウタウ 『近代日本思想としての仏教史学』(法蔵館)

2007年

西村直子 『放牧と敷き草刈り―Yajurveda-Saṃhitā 冒頭のmantra集成とそのbrāhmaṇaの研究―』(東北大学出版会)

2006年

徳田幸雄 『宗教学的回心研究―新島襄・清沢満之・内村鑑三・高山樗牛』(未来社)
堂山英次郎 『リグヴェーダにおける一人称接続法の研究』(『大阪大学大学院文学研究科紀要』第四十五巻-二)

2001年

岡野潔
  1. Sarvarakṣitas Mahāsaṃvartanīkathā. Ein Sanskrit-Kāvya über die Kosmologie der Sāṃmitīya-Schule des Hīnayāna-Buddhismus. Tōhoku University (Seminar of Indology), pp. 484, 1998. 9.
  2. 「いかに世界ははじまったか―インド小乗仏教・正量部の伝える世界起源神話―」,『文化』62-1/2,1998. 9.
  3. 「新発見のインド正量部の文献」,『印度学仏教学研究』47-1,1998. 12.
  4. 「インド正量部のコスモロジー文献、立正阿毘曇論」,『中央学術研究所紀要』27,1998. 12.
  5. 「仏陀が永劫回帰する場所への信仰―古代インドの仏跡巡礼の思想―」,『論集』26,1999. 12.

1999年

桜井宗信 『インド密教儀礼研究』(法蔵館)
何 燕生 論文「道元の心常相滅論批判に関する一視点」,『宗教研究』307号,pp. 209-210, 1996. ほか六篇